アルミホイールの裏側汚れてませんか?NACとICRとトラップ粘土できれいにクリーニングする方法!



アルミホイールの裏側の汚れを綺麗にする方法

外面は良くても裏ではね~・・・。人も車も同じです。身も心も清らかなミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です(笑)

そんな事はさておき、ホイールと言えば人で言えば靴に相当する部分ですね。いくら洋服を着飾っていても、靴がどろどろに汚れているとかっこも付きませんよね。

「そんなん当たり前じゃん!洗車する時はホイールも洗ってるよ!」と言う方も多いでしょう。しかしですよ!ホイールの裏側洗ってますか?

今回は、なかなか洗う事もないであろうと思われるホイール裏側を、専用のケミカルで洗ってピカピカに仕上げてみようという企画です。

仕事柄ホイールの裏側を洗う事も多いのですが、すでに洗っても手遅れになっている車も多いです。できれば今回の作業をしなくていいように、時々は洗ってあげて下さい。

もし、裏側がやばい事になっている人には、今回の作業が参考になれば幸いです。

 

ブレーキダストが塗装を侵食する

ホイール裏側の汚れで厄介なのが、主にブレーキダストです。ブレーキダストとはブレーキパッドやローターが削れて粉になってしまったものですね。

しばらく洗ってない方は前後のホイールを眺めてみて下さい。車両前側のホイールの方がすごく汚れていませんか?

これは、ブレーキを踏んだ時に前傾姿勢(前荷重)になるので、ブレーキにかかる負担も前側の方が大きい為、結果的にブレーキダストはフロントに出やすくなります。

また、軽自動車のようにリアブレーキがディスクタイプではないドラムブレーキの場合は、外にダストが出ないためほとんど汚れていないと思います。

この、ブレーキダストが厄介で、ホイールに付着してすぐのものは、水洗いやシャンプーで簡単に落とせます。

しかし、しばらく放置したものは固着し、塗装を侵食していきます。さらにダメージが進行するとダストが錆はじめ、擦っただけでは落ちず、最悪の場合は再塗装が必要になってきます。

特に高価な社外ホイールを履いている方は注意しておいた方が良いでしょう。それでは早速ケミカルを使いながらホイールを洗っていきましょう!

 

カーケアシステムさんのケミカルNAC、ICRを使用

まずはカーシャンプーで洗う。

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ご覧のように、今回クリーニングを施工するホイールの裏側はすごい汚れになっています。ブレーキダストやら泥汚れいろんなものが絡み合ってると思われます。

 

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まず、カーシャンプーで掃除してみます。得意のモコモコ泡シャンプーで汚れを攻撃していきます。

この段階でざらざらとしていて、スポンジが削れて行く感覚が手に伝わってきます。汚れは少し浮いているように感じますが、果たして・・・

 

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しっかり水で洗い流し、水滴が残らないようにエアブロー&ウエスで吸水して乾かして見ました。

 

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・・・殆ど汚れが落ちていない。これが、ブレーキダストの怖さなのです。しばらく放っておくとすぐにこうなります。

 

それではNACで

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今回使用するケミカルは、カーケアシステムさんのNACとICRです。その中でまず最初にNACというアルミホイール表面の汚れを落とすケミカルを使用します。

NACは、アルカリ性のケミカルで強力な洗浄力を持っています。しかし、クリーニング液の中では、まだ塗装に対する攻撃性が少ないので安心して使用できます。

カーケアシステムさんのページでも書いてありますが、いきなり強力すぎる溶剤を使うのは危険です。

なぜかって?ホイールが変色する場合もあるからです。まずは弱いものを使い、それで落ちない汚れを強い液剤で、といったように順番に使っていきます。

ボディを磨く場合と一緒で、こういったものはまずは弱いものを使い、汚れの付着具合がどれくらいひどいのか様子を見ながら使用しなくてはなりません。

一番弱いもので落ちればそれだけ塗装をいたわる事が出来ます。

 

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おもむろにNACを直接噴霧(おもむろではないか^^)ホイール全体に噴霧してあげ、付属のスポンジでゴシゴシ磨いていきます。

狭い所は、これまた付属されているブラシで磨いてあげましょう。

 

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かなり入念にシャンプーしていたはずなのに、スポンジに汚れが付きます。シャンプー以上の洗浄力だという事が分かりますね!

これも液剤が残らないように入念に水で洗い流してください。先ほどのシャンプーと同じように、エアブローとウエスで水滴を拭き取ります。

 

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NACを吹き付けている画像と比較してみて下さい。かなり汚れが落ちているのが分かると思います。付着してすぐのものはNACだけでいけそうなくらいの洗浄力です^^

しかし、これでも完全に汚れを除去する事が出来ていません。という事で続いて・・・。

 

ICRでダストを溶かす

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ICRは、一世を風靡したパープルマジックのようなケミカルで、鉄粉を溶かしていくというものです。塗装に対する攻撃力が高いので使用上の注意をしっかりと読んでから施工しましょう。

線路脇などに駐車しているとボディに鉄粉が付着しますが、ボディにも施工できるケミカルです。

 

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そんな強力な液剤をまたまたおもむろに吹き付けていきます。かなり強力なので、ビニール手袋をして手に直接かからないようにしましょう。

また、なるべく吸引しないようにして下さい。あと、綺麗な服を着ていると付着して変色する場合があるので気を付けましょう。

 

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しばらく経つと、鉄粉が溶けて紫色になってきます。が、しかし!この汚れが鉄粉ならもっと紫色になるはず!

すでにブレーキダストが塗装に侵食し錆に変わってしまっているのでは!?という事が考えられます。

 

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しかし、ここであきらめるわけにはいきません。付属のスポンジでゴシゴシ磨いていきます。行きますが・・・。手にザラザラした感触が伝わってきます・・・。

ひょっとして最悪のケースになっているかもしれません・・・。

 

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これまた、完全に洗い流しておきましょう。少しでも残っていると変色の原因になるので、入念に水洗いを!

 

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付属のウエスで水分を拭き取ってみました。

 

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ウエスが汚れないくらいに、ホイール表面は綺麗になっています。

 

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これがICRを施工し、完全に拭き取った状態です。最初に比べると比較にならないくらい綺麗になっていますが、錆までは落とすことができません。

 

ファイナルウェポン、トラップ粘土で錆落とし

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本来トラップ粘土は、ボディやホイールの鉄粉取りに使われる事が多いのですが、錆と化したものにも通用するのかを試してみました。

トラップ粘土は昔から鉄粉取りとして有名で、コレ単体でも売っているのですが、ICRを購入すると、付属でついてきます。

プロユースのケミカル屋さんだけに流石に汚れ取りの事が良く分かってらっしゃると感心してしまいます。

 

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使い方はとっても簡単だけど、根気が必要になります。水をかけながらトラップ粘土で軽く磨いていきましょう。

ボディでもホイールでも一緒ですが、力を入れてやると取れた鉄粉がコンパウンドの役目を果たしてしまい、キズになってしまいます。

水をかけながら軽く滑らせる感じでいいでしょう。

寒い日は手が凍える・・・。

 

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ご覧のように、ウエスには汚れが付かなかったのですが、粘土で数回磨くだけで汚れがこれだけ取れてしまいます。

 

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粘土が汚れたら練り込んで、綺麗な面を出してさらに磨き込んでいきます。最初はホイールのザラザラした感触がしますが、そのうちつるつるになってくるはずです。

 

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四角の部分をテスト的に入念に磨いていきました。他の部分とは明らかに光沢が違う事が分かると思います。

つるつるになるまで磨き、場所を変えて行く。この作業を繰り返していきます。これをホイール全体に施工していきます。後は根気だけ!

 

クリーニング前後のホイールを見比べる

クリーニングしていないホイール

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これがまだクリーニングをする前のホイールです。ダスト、錆、汚れで茶色くなっていますね。裏側だから見えないと思っていたら大間違いです。

表から見ても、これだけ汚れていたらかなり目立ちます!

 

クリーニング後

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錆は完全に除去出来ませんでしたが、これだけ綺麗になりました。手を入れれば入れる程、目に見えて違いが分かるようになります。

 

並べて比較すると!

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横に並べると一目瞭然!ちゃんとした手順を踏んでいくとここまで復活させることができます。う~ん、こうやって並べてみると頑張ったかいがあったなと感じてしまいますね^^

あっ!!あ、あと3本やんなきゃ・・・。

 

まとめ

ここまでホイールを綺麗にするためには、ちゃんとしたケミカルを手順通りに使う必要があります。割とホイールはブラシでゴシゴシ磨きがちですが、ボディと同様大切に扱ってあげましょう。

また、ここまでクリーニングをしなくて済むように時々は洗ってあげましょう。そうすればもっと簡単に汚れを落とす事が出来ますし、後々後悔する事もないでしょう。

スタッドレスからノーマルに戻す時、またはその逆の時期はホイールを洗ってあげる絶好のチャンスです。交換前に是非ホイール裏側を掃除してあげましょう^^

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