S2000のリアブレーキキャリパー(サイドブレーキ付き)をオーバーホールしてみた!ついでに塗装もね!



ブレーキキャリパーオーバーホール!S2000リア編。

みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiyaです!今回は、私の愛車であるS2000(AP1)のブレーキキャリパーのオーバーホールと、見た目を考え塗装するといった企画でございます。

S2000のリアブレーキは、サイドブレーキと一体式で作業が若干難しいのでリアメインの解説となる事をご了承くださいませ<(_ _)>しかも文字数多し・・・。

しかし、サイドブレーキ一体式のブレーキが付いている車種は同じような作業内容になるので是非参考に^^

因みに、オーバーホールする前のキャリパーとローターの画像です。錆がすごいですね・・・。

って事はキャリパー内部はもっと・・・。と、憶測してもおかしくないですよね。

私の車も平成12年式なのでそれなりに、経年劣化してるでしょうしその間オーバーホールされてなければ正常なブレーキの動きはしてないのではないでしょうか?

気にせず走ってましたが、ブレーキの引きずり感てのはある程度感じていました。

それからオーバーホール&塗装を考えてみました^^

ヤフオクで中古買って準備するの巻!

現在ついているキャリパーをオーバーホールしても良かったんですが、ものすごく時間がかかります。

S2000の場合はキャリパー前後左右合わせてもこのブログ書いてる時点で、15000円位で、オーバーホールキットは全部合わせても数千円で済みます。

部品も今後少なくなってくるであろうことから、安いうちに中古買っておいた方が良いかなとも思います。

フロントのキャリパーは比較的簡単な為、今回はリアを重点的に取り上げてみたいと思います。

リアキャリパー分解SST(特殊工具)はあった方が良い。と思う。

こちらがリアキャリパーのオーバーホールに必要なSST(特殊工具)です。色んなもので代用はできますが、車種専用なので使いやすいしリーズナブルです。

二つ合わせても4000円行かないくらいじゃなかったっけ・・・。時間を考えれば安いものです。

自作してる方もいらっしゃいますが、ヘタするとそちらの方が高くつくかも!?作るのめんどくさいし。

早速SSTを使ってピストンを外していきます。半時計周りに回していきましょう。

バイスなどでキャリパーを挟んでおくと作業効率も上がります。

このようにピストンが外れました。因みにピストンは大きな錆がなければ再利用できるのですが、外してみないとわかりません。

なので万が一に備え、あえて新品を発注しておきました。これも数千円なので安いものです^^

ピストンを外して終わらないのが、サイドブレーキ一体型のキャリパーの恐るべしな所です!

中に沢山の部品があり、それらはリングによって止められています。そこでSSTとプライアの登場なのです。

⇒の所にCリングの穴があるのわかりますか?

リングを外すのに、ロングタイプのスナップリングプライヤが必要です。今回はKTCさんのものを使わせてもらってますが、他の安いものでも大丈夫だと思います。

ロングで90度角ならなお良し!使いやすいから^^

このようにゆっくりとリングを外していきましょう!その中にご本尊がございます^^

これがご本尊でございいますが、冗談言ってるわけでもなく並びを覚えておかなくてはなりません。

そういった意味でもスマホで簡単に画像をとれる世の中は便利極まりない!もちろんカップキット(ゴム部品)は再利用不可です。

奥にあるスリープピストンが取れない場合は!

これがスリープピストンです。サイドブレーキを引いたときこれが少し浮きピストンを押し出します。

これが取れにくいからと、そのままにしてる方もいますが外すのは簡単です。

キャリパーを下にして、少し強めにコンコンとしてあげると比較的簡単に外れます。

中にロッドもあるのでなくさないように!

※ 画像撮るの忘れてましたが、この後サイドブレーキのスプリング(リターンスプリング)とナット・シャフトを取り外しておきましょう!

錆は徹底的に落としましょう!

ピストンを取り外して一番きをつけたいのがダストブーツやゴム部品が入る所の錆です。

ここの錆を徹底的に取り除かなければオーバーホールの意味は成しません。それくらい重要な所だと私は思っています。

これは錆び取りツールです。安いものでも使えるものは使える!時間はかかりますが、おろそかにできない部分なので、徹底的に錆を落としていきます。

溝をピカピカとまではいかないまでも、それに近いくらいはやっていきます!根気!

また後で説明しますね^^

後述になりますが、ピストン内部にはこのような部品がありますが、カップ(ゴム部品ね。)がありますので、後で組み込む時に向きを間違えないようにしましょうね。

全部ばらしたの図です。上述してますがリターンスプリング等などの取り外し画像は撮り忘れてます・・・。

リテーナやパッドスプリングもこの際なので奇麗にしておきましょう。リテーナはパッドを支える部品ですが、パッドの動きを少しでも良くしておきたいので下のようにしておくよりは上方のリテーナの方が良い感じしませんか?^^

別に下のように汚れていても問題ないレベルですが、小さなところをコツコツと奇麗にしておく。その積み重ねが各パーツを本来の動きに戻せると私は思っております。

色んなところが錆やダストで汚れているので磨いておきます。後で塗装もするのでこの辺りも徹底的に汚れを落としておきます。

キャリパー清掃!

錆除去剤を使ってみるのも良いでしょう。かなり強力ですが、使用前にはそれなりに錆は物理的に落としておかないといけません。

上記の錆落としツールを使い大方の錆が取れたら、錆除去剤を使います。強力なので浸すのではなくハケなどでピンポイントで使用した方が良いかと思います。

その後、洗い油や灯油などに浸し・・・。

これまた徹底的にワイヤーブラシで磨いていきます。奇麗にしていたつもりでも、まだまだ汚れは出てきます。

洗い油が汚れてきましたね。

洗い油をパーツクリーナーで清掃した画像です。すごくきれいになってませんか?^^

これくらいしないと、ダストブーツが溝に奇麗に挟まりませんし、すぐに新しい錆が浮き出してくるかも知れません。

せっかくなのでやれるだけやっておきましょう^^

キャリパー塗装してみたよ。

今回は、折角キャリパーオーバーホールするんだから色も塗りなおそうと考えていました。

スプレータイプなどいろいろありますが、今回使用したのはブレーキで有名なMiyaco自動車工業社製のハケ塗りタイプの塗料です。ハケ塗りだからマスキングしなくても簡単に塗れますね^^

ブレーキに精通している会社が作っている塗料なので、ブレーキにはマストなアイテムです。

パーツを吊るして。

塗った画像がコチラ!一度で厚塗りせずに少しずつ色を乗せていきます。私もそろそろよい大人なので、奇をてらったカラーにせずにおとなしく普通のシルバーにしてみました^^

カラーバリエーションはたくさんあるので、そこはお好みで選びましょう。そして、乾燥したら組付けです!

難関!組み込み!

取り外した内部パーツの洗浄とゴム部品を新品に交換したら、取り外した手順と逆に組み付けていきます。

※ またまた、画像撮るの忘れてましたが、サイドブレーキのスプリング(リターンスプリング)とナット・シャフトを先に取り付けておきましょう!シャフトカバーは要交換です。

スリーブピストンを組み込んでいくのですが、この奥にはロッドがあるのでまっすぐ取り付けなければ組み込めません。

少し難しいかもしれません・・・。レバーシャフトにしっかりとグリスを塗りロッドを真っすぐ立てて、スリーブピストンを穴位置合わせて組み込みます。

組み付けの際には再びSSTが登場。内部パーツにはスプリングもありますのでこれで押さえつけておいて、リングを溝に奇麗にはめ込んでいきます。

内部パーツが曲がっていたり、リングを斜めに入れてしまうと正常に組み込めないので時々中を見ながら慎重に作業しないといけません。

最後にリングがしっかり溝に入っているかを入念にチェックしておきましょう。内部パーツが曲がって取り付けてあるとリングが溝に入っていきません。

取り外しよりも慎重に!

ダストブーツを先に組み込んでおきます。その後ピストン挿入です。この辺りは作業する人によりけりですね。

しっかり溝にはまっているかを少し引っ張って確認しておきます。

これ新品のピストン。

ダストブーツにピストンをはめ込む!難関!

ここが超難関!ピストンをダストブーツ内に入れていかなければならないのですが、なかなか入らない!

これも人によりけりな作業ですが、私はダストブーツ一部を指で広げ少しずつピストンを入れていきます。グリスもついてるので非常にやりにくいですが、半分くらい入ればピストンを回したり、斜めにしたりすると意外とスコッとはまってくれます。

一番ダメな例は、焦ってドライバーなどでこじってダストブーツを破いてしまう事です。

入らないと一か八かで作業する方もいらっしゃいますが、何よりも慎重に!

YOUTUBEとかだと簡単に入れてしまう動画もありますが、慣れてる人の作業を見てもほとんど参考にならないかと思います。

やってみて慣れるしかない!

ここまでくるとほとんど終わったようなものです^^ピストン回しSSTを使って、まっすぐ時計回りに入れていきます。

後は、SSTで押し込んだり引き出したりしてダストブーツが外れてないか、ブーツが破れてないかをチェックします。

チェックが完了したら一番奥まで押し込んでおきましょう。押し込んだ際にダストブーツ内に空気が入っていると、ぷくっと膨らんでしまいます。

もしそうなったら、ピストンとダストブーツの隙間に薄いヘラのようなものを差し込んでエアを抜き、ブーツの浮きをなくしておきましょう。

あとは車体に組み込みブレーキフルードを入れエア抜きします。エア抜き後ブレーキペダルを踏んでちゃんとした手応え(足応え?^^)があれば完了です。

ブレーキがふかふかならエア抜きが出来ていない可能性もあるので走行するまでに、問題を解決しておきましょう。

フロントの画像になりますが、ホイールだけでなくブレーキも奇麗なら車が見違えるほど新しく見えます^^

フロント編はこちらを参考に!

※ フロントはこちらを参考にしてくださいませ。車種やリングの有り無しに違いはありますが、作業工程はほとんど同じです。 ⇒ ブレーキキャリパーオーバーホールとダストブーツへのピストン挿入が簡単に出来る手順を公開します!

まとめ

今回のキャリパーオーバーホールはどんなカスタムより達成感がありました。実は前回廃車にしてしまったS2000はもっとパワーがあった気がしていて今回の車両は少しエンジンがへたってんのかな?ってくらい回転が重かったんです。

でも、もしかしたらブレーキかなって感じも少なからずありました。例えば、半クラを多用するときの重さ。クッって止まるような動きですね。

それでも普通に走るから大丈夫かな?とか自分の車だから後回しにしようとか思っていましたが、結局完全固着ではなかったものの左リアが少し引きずり気味だったんですね。

オーバーホールしてから車が見違えたように走る走る!気持ち良し^^

やはり、走りに直結する部分は定期的にチェックしておかなければなりませんね^^ブレーキは綺麗になるし、走りは良くなるしで悪いことは一つもありません!超満足です^^

補足になりますが、DIY応援店である我がミュンヘンですが、ブレーキ関係はよほど慣れてないなら自分ではやらないで下さい。(問題があっても当店は責任は持てません。)

事故してしまっては遅いので、信頼できるお店に作業をご依頼くださいませ<(_ _)>

関連記事

アーカイブ

Twitter

ページ上部へ戻る