- 2016-1-26
- Update 2018-6-26
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凍結温度-30℃まで対応可能なウォッシャー液を使ってみた!
みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!寒波が訪れるという事で、ウォッシャー液を-30℃まで対応可能なものに入れ換えしてみました。
今回は解氷を謳ったものではなくオールシーズンで使えるものという事をご注意下さいませ^^。しかし、メタノール(アルコール系)が入っているので解氷効果も狙っての実験!
本当はね、解氷を謳っているものを買っておけば良かったのだけれど、なんせ近所のホームセンターでは売り切れ・・・。仕方なく今回のウォッシャー液購入に至りました。(メーカーさんに失礼だ!)
昨年解氷スプレーのレビューをしていて、アルコール系が解氷に絶大な効果を発揮する事ができる事は実験済み!しかし、解氷スプレーをかけてる間は超寒いので車内からウォッシャー液で簡単に解氷出来るのであればいう事なし!(ただのズボラ^^)
という事で、早速-30℃まで凍らないウォッシャー液を試してみました!
その前に、-30℃ってどんな感じなの?って事で、観測史上の最低気温はどれくらいなのかを調べてみました。
ググって見ると、日本での最低気温て1902年1月25日の北海道旭川で-41.0℃!なんと100年以上前の事です。(間違ってたらスイマセン^^)近年の温暖化でここまではさすがにないかなとは思っています。
今回購入したのはクリア超純水ウォッシャー液!
今回購入したのは古河薬品工業さんのクリア超純水ウォッシャー液です。気化成分が入っていて、ウォッシャー液特有の残留成分(白いの)をフロントガラスに残さないというのがウリ!
しかも、メタノール含有で多少なりともフロントガラスの解氷に効果を期待できる事。しかもオールシーズン使えるって事で購入。
水だけだと0℃近くなると凍ってしまいますが、アルコール系を含ませることで、より低い温度でも氷を解かす事が出来るという事です(化学に詳しくないので曖昧な言い方です^^)
原液のまま使用する事が前提ですので、水やら普通の薄めて使うウォッシャー液を普段お使いの方の為に、ウォッシャー液の入れ換え作業から解説です!
解説のようにシビアにやらなくても大丈夫だとは思いますが、どうせなら100%の効果を発揮したいので、完全に前の液をすべて抜き取ることにしました^^
ウォッシャー液を入れ換える作業解説!
まず、ウォッシャー液のタンクを探しましょう。大体エンジンルームにありますが、車種により思わぬ所にあるので注意が必要です。
間違っても、クーラントのサブタンクには入れないように^^
画像のようにウォッシャー液のマークが記載されてますので、余程車に疎い方以外なら間違える事はないでしょう。
タンク全量を空にする為全噴射!
前述したように、このようなウォッシャー液は原液のまま使用するのが前提です。水分が多いとそれだけ凍りやすくなりますからね。なので、今使ってるウォッシャー液を全て抜いていきます。
まずは、車内からウォッシャー液を噴霧し、出なくなるまで押し続けます。
ウォッシャータンクを外して清掃
ウォッシャータンクに、水分や汚れが残っているなら外して清掃します。車種により違いますが、画像のように、溝にはめ込んであるものもあれば、数本のネジで固定されてあるものもあります。
溝にはまっているだけなら引き上げてあげれば簡単に外れます。いずれも、取り外しにはそれ程難しい作業は必要ありませんので、やっておいて損はありません。
コネクターとホースを取り外す
ウォッシャータンクには、コネクタとノズルに繋がるホースが繋がれています。古い車種になると、いずれも固着している場合がありますので、破損させないように慎重に取り外します。
手で外れないようならペンチなどを用いて、慎重に外していきましょう。
こちらはコネクタを外した画像です。コネクタの配線が短くて手が入りにくいですがラジペンなどを駆使し、取り外します。
固いからと言って無理にグリグリすると、固くなったプラスチック部を壊す可能性があるので気を付けて下さいね^^
ホースを取り外す
ノズルに続いているホースを外していきます。このホースはウォッシャーノズルに繋がっています。こちらもコネクタ同様固着している場合がありますので、破損させないようにじっくりと外していきましょう。破けたら最期。交換しなくてはなりません。
ホースがパリパリになっているなら、この際に交換するのもいいかも知れませんね^^
タンクを洗浄
不純物が入ってないようで、意外と入っているのがウォッシャータンクです。画像の奥のように、カス状のものが見えます。ジャバジャバと洗えば落ちるものもありますが、ウォッシャーを空にしたままにしている方は固着しているので、100均で買えるような柄の長いブラシで擦ってあげましょう。
テスト車両は幸いにも、バシャバシャと水をかけるだけで洗い落とす事後が出来ました^^
このようなカスを残しているとノズル詰まりの原因にもなりますので手を抜かないように!
洗浄が終われば元に戻す
洗浄が完了すれば元に戻しましょう!この時に、コネクタとホースをきっちりと差し込むことを忘れないように!水漏れしてるようならホースが硬化しているので交換してくださいね^^
ウォッシャー液を注入する方法
ウォッシャー液は、ボトルのまま注入すると、こぼす可能性大です^^
専用のジョッキ、又はじょうごを用意しておきましょう。今回購入したウォッシャー液は2ℓありますので、軽自動車なら満杯に出来るかと思います。
普通車なら少し足りないかな?説明書があるなら確認して見ましょう!ウォッシャータンクにはMAXとMINの値が書いてありますので、その間に収まってれば大丈夫です。
まったくもって足りないのは問題ですね。
交換後は一度噴霧してみる
ウォッシャーノズルは細く凍りやすいので、交換後に一度ウォッシャー液を噴霧し、ノズル穴が凍らないように、液を行き渡らせておきましょう。
ピュッと出るくらいで大丈夫です。
早速効果を試して見よう!
ワイパーを立てておく事で凍結防止
寒波がやってくる事は天気予報で分かっていたので、前日からワイパーを立てていました。早朝ワイパーを触ってみましたが、凍結はなし!
前日に水分が付いていると凍るかも知れませんが・・・。
ワイパー立てはやっておいて損はないでしょう。指で触ってもぐにゃぐにゃです。
良い子のみんなはマネしないで!素手で雪触ると手痛いよ(><)
早朝に降り積もった雪を手で除去!素手なんで冷たい事この上なし!良い子のみんなは、手袋を用意しておきましょう^^手が冷たい通り越して痛いよ^^とりあえず、表面に降り積もった雪を落としていきます。
すると、雪の下から凍りきったフロントガラスが・・・。
これじゃ視界も何もないですよね。急いでいる時ならなおさら、いったん家に帰ってぬるま湯を用意って事になります。
熱湯をかけないで!
昨年の記事にも書きましたが、凍りきったフロントガラスに熱湯をかけると、最悪割れる可能性があります。お湯をかける時はワイパーをかけながらぬるま湯をかけましょう。
この時しっかりワイパーで水を切らないと、走行中に再凍結しますよ!
雪を掻きわけると、表面はガリガリ君並みに凍結しています。霜などでうっすらと凍結しているわけではありません。つまりガリガリ君です^^
知覚過敏の方はキーンとくるやつです^^まさしく表面はざらざら・・・。これウォッシャー液だけで溶けるのか~!?
因みに車内から
いくら手で掻いても取れない位凍ってますね。手の感覚からこれくらいかくのが精いっぱい(手袋しろよ^^)
-30℃不凍のウォッシャーをこれでもかと噴霧!
車内から見た画像です。先ほど入れたウォッシャー液をこれでもかと噴霧しました!
!!!!!!!!!氷溶けてる!?
溶けてるじゃないか!おもむろにワイパーを作動させる私・・・。しかし、その結果は・・・がりがりがりがり・・・。溶けない・・・。
因みに使用時は内気循環にしておきましょう、と書いてあります。アルコール成分が入ってるからかな?
ワイパーゴムが削れる可能性が・・・
車内から見た画像。この時すでにワイパーがガリガリいってダメージを受けているのが手に取る様にわかります。
さらに、車外から。
とけてね~じゃね~かよ!あいも変わらず、ワイパーがガリガリ言ってます。そう、ガリガリ君です・・・。ワイパーにかかる負担パネーッス!
このままやり続けるとワイパー破損確実です・・・。
実験結果発表!
因みに、氷が解けなかったのは、今回使ったウォッシャー液は解氷モノではなかった事が原因とも考えられます。全てが今回使ったウォッシャー液のせいにはする事はできません。
ちゃんと解氷を謳ったものなら結果は違ったかも知れませんが、例えそういったものを使っても、ウォッシャー液はフロントガラス全体にかかるものではないという事です。
つまり、瞬間的に解氷出来るものであっても、ウォッシャー液は部分的にしかかからないので、ワイパーを作動させれば、ガリガリに凍った氷の上を滑っている時にゴムがダメージを受けているという事になります。
人によれば、スプレーボトルに入れてかけてるって方もいるみたいですね^^そちらの方がガラス全体に満遍なくかける事が出来るのでいいかもしれませんね^^
画像を見れば一目瞭然ですよね。全体にウォッシャーはかかってないって事で、まとめへ!
まとめ
上述したように、寒い屋外で長々と作業をしたくないようにしたいのが皆さんの本音でしょう。しかし、解氷用のウォッシャー液を使ったからといってフロントガラス全面に液がかかるわけではありません。
いくら優れたウォッシャー液を使ったからと言ってガラス前面を解氷出来るとは限らないのです。
したがって、解氷ウォッシャー液はうっすらと凍った氷を溶かすには有効だとは思いますが、がりがりに凍っている時には、解氷スプレーが最強だと個人的には思っています。
寒冷地には必須アイテムだという事は間違いないですけどね。
走行中の再凍結防止や、うっすらとした氷を溶かすには良いかもしれませんね^^できれば解氷と書いてあるものを選べばよいでしょう!
⇒ 冬のフロントガラス解氷方法3選とワイパー凍結防止法を考察してみた。