使用者による車両の日常点検は法令で定められています。車の異音や異臭に敏感に反応しましょう!



道路運送車両法 第47条により使用者の日常点検は義務です

すごくあったかくなってきましたね^^花粉症もだいぶ良くなりましたよ!みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!

気温が高まる事を体感しながら、最近少し「車が走行中急に動かなくなった」という出張修理が多くなってきた様な気がします。

何かの因果関係があるかどうかはわかりませんが、日常点検やいつもと違うという感覚を察知できれば防げる故障もあるのではないかと思います。

もちろん事故を未然に防ぐ効果も期待できますしね。

という事で、「てんけんくん」でおなじみの日本自動車整備振興会の日常点検シートにミュンヘン流+αを加えた方法を解説してみたいと思います^^

毎日やっている方は稀だと、いや、ほとんどいないと思いますが、義務なんでね。やっておきましょう^^

これが未然の事故を防いだり、環境問題の改善に協力することが出来るのです^^

 

日常点検チェック項目

エンジンルームをのぞいての点検

ここではボンネットを開けての点検になります。走行直後はかなりの高熱になっている為、走行前にチェックしておくようにしましょう。

さらに、走行中の急なエンジン停止にも直結する重要な部分です。油脂類や水は車を長持ちさせる為には重要な部分ですので、必ずチェックしておくようにしましょう。

 

ウインドウウオッシャー液の量

意外と軽視されがちですが、ウォッシャー液は非常に大切なものです。正常に作動しないと車検もとおりません。また、走行中に急な飛散物で視界が著しく悪くなった時に、頼りに出来るのはウォッシャー液しかありません。

洗浄成分の高い液を入れる事が望ましいですが、それが無理でもせめて水を規定量まで入れて置きましょう。

更には、ワイパーの拭き取りが良好に行われていないならば、ワイパーブレードの交換時期に来ているかも知れません。

 

ブレーキオイルの量

ブレーキオイルは、車に疎い方には少しわかり難いかもしれませんが、キャップに「ブレーキオイル」の表示がありますのでじっくりさがしえ見ましょう。

MAX-MINとありますが、MINより少なくなっていると要注意です。すぐに整備工場で補充してもらうようにしましょう。

 

バッテリー液量

これ結構見難いです^^これもブレーキ液同様MAXの表示があるのですが、車をゆすったりしながら液量を見ていきます。それでも見難い^^

また、液量と同様に電圧がしっかりと出ているかが重要になります。とは言っても、電圧は一般家庭では計れないので、整備工場で見てもらう事になるのですが、いつもよりセルのかかりが悪いなと感じたら、バッテリーの寿命が短くなっている可能性があります。

普段と違うなと感じたなら、完全にダメになる前に交換しておきましょう。最近、当店での出張修理の中で最も多いのが、このバッテリートラブルです。

 

冷却水の量

いわゆるエンジンを冷やしているクーラントの量になりますが、冷却水は、エンジンを冷やす重要な役割を持っています。

これが規定量より少なくなるとオーバーヒートし最悪エンジンを損傷してしまいます。

まず、リザーバータンクに規定量入っているかを確認する事になりますが、たまにはラジエーターキャップをあけ液量とサビで茶色くなっていないかをチェックしてみて下さい。

ここで注意しなければならないのが、走行後すぐにキャップを開けないことです。高温のお湯が噴出しやけどをしてしまいます。キャップにも注意事項として書いてありますが、オーバーヒートするとキャップ部分から湯気が出てきて、あわてて開けている人がいますが、絶対にやめましょう!

走行前チェックが基本です。

 

エンジンオイルの量

車の心臓部であるエンジンを長持ちさせる為に最も重要なのがエンジンオイルです。規定量より少ない状況や、交換時期が来ているにも関わらず無視して走っている車両は意外と多いものです。

国産エンジンは、ある程度オイル交換をしなくても普通に走っていても異変無く走るほど耐久性が高いですが、それに頼りすぎてオイル交換を怠っていると、エンジンオイルがカス(スラッジ)となり、エンジン内部に蓄積され、オイルの通路を防ぎ潤滑できなくなってしまいます。

オイルの潤滑が正常に行われないと、エンジンブローの可能性が高まります。ブロー寸前のエンジンはカリカリといった異音がでたり、ターボ車ならヒューンという音が大きくなってきます。そうなるとほぼ手遅れの状態と思ってもいいでしょう。

整備工場やスタンドで、オイル交換を行うと次回の交換時期のシールを貼ってもらうと思いますが、それに照らし合わせマメにオイル交換をしましょう。

特にターボ車は、エンジンオイルでタービンも保護しています。オイルの交換時期を誤ると後で大きな出費になります。

当店のお客様で、40万キロ走行越えの車両がありますが、エンジンオイルは本当にマメに交換されています。そのお客様は10万キロなんて、まだあたりがついてきた頃だとおっしゃっています^^まぁ説得力はありますよね^^

基本的には、5,000kmもしくは6ヶ月以内の交換が望ましいです。5,000km走って無くてもオイルは入れた瞬間から劣化が始まります。走行距離が短くても半年以内には交換してあげてください。

 

外から見る異変

タイヤの空気圧と磨耗

タイヤは車の中で路面と接地している走る・曲がる・止まるを一手に引き受けている超重要な部品です。走行前に車を一周し、タイヤのつぶれ方を見ておきましょう。

更に、タイヤのサイドのひび割れや、溝の深さをチェックしておきましょう。

特に、タイヤはパッと見た目、溝があるようでも、内側は偏磨耗している場合があります。これは、路面と接地している時間はタイヤの内側の方が長いことに原因があります。

シャコタン車はもっと酷いですね^^

タイヤをチェックする場合は、外側だけでなく内側を重点的に見ていきましょう。

 

ランプ類のチェック

ヘッドライトは自身の視認性が悪くなる為、早期発見がしやすいですが、ウインカーやブレーキランプなどは切れていてもわかりにくいと思います。

しかし、自分が次にどういったアクションを起こすのかを第三者にわかってもらうのが灯火類の重要な役割です。

エンジンをかけなくても、キーをイグニッションON(エンジンがかかるひとつ前)に持ってくれば、バックランプやウインカーのチェックがほぼ出来ます。

また、ブレーキランプは、車両を壁に近づけ踏んでみるとよくわかります。

ウインカー・ブレーキランプ・バックランプなど後方にあるものはひとりでは確認が難しいかも知れませんが、誰かに見てもらってでもチェックしてもらいましょう。

 

ブレーキペダルの踏み代

エンジンをかけて、ブレーキを踏んでみます。毎日乗っている車両ならば異変があれば、踏み代の位置が違う事がわかります。

ブレーキパッドの残量や、ブレーキ液の不足など様々な原因が考えられますが、いつもと違うという感覚を感じ取る能力を身に付けましょう。

異変があれば、すぐに近くの整備工場に修理を依頼してください。

走る・曲がる・止まるは車の基本です。

 

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の効き

いつもより、引き代が多い。思いっ切りかけないと車が止まらない状態にある場合は、パーキングブレーキのワイヤーに何らかの異常があるかも知れません。

坂道で、駐車ブレーキをかけていたつもりでも、完全には止まってくれない状態では危険すぎます。

いきなり、故障する箇所ではないものの、常にサイドブレーキの効きには注意を払ってください。

 

マフラーやエンジンルームからの異臭に注意

マフラーやエンジンルームから日頃感じた事のないニオイを感じたら、長距離運転しないようにしましょう。

おおきなトラブルも考えられます。

しかし、異臭がするからといってマフラーに鼻を近づけないようにしましょう。有毒物質が出ていると危険です。

エンジンルームも同様です。

 

走行時の異変に敏感に反応するクセを身に付ける!

数年同じ車に乗っていると、いつもと違う異音や異臭を感じ取る事が出来ると思います。車には必ずクセがあり、それにに乗っている人でないと気がつかない異変も多いのです。

それが、運転している時に爆音で音楽を鳴らしていたり、なぁなぁで乗っているとわからない事も多々あります。例えば、ハンドルを左右に切ってみるとカリカリ音がする・・・。ドライブシャフトブーツが破れている可能性があります。

また、エンジンからカリカリ音がする・・・。エンジンオイルが少なかったり、劣化している可能性があります。

このように、異変を瞬時に感じ取るようなクセを身に付ける事はとっても大切な事です。大きな出費に繋がる前に、日常的な点検をしておくようにしましょう。

 

車検制度はすばらしいが、それが足かせになることもあります

日本では、新車時は3年後、中古車は2年毎に車検を受けなければなりません。異変があるにも関わらず、とりあえず車検に通るギリギリのラインなら検査自体には通ります。

しかし、当店だけでなく他の整備工場でもある事だとは思いますが、「車検には通るが、2年は持たないかもしれない」といった提案です。

なるべく安く済ませたい気持ちは十分わかりますが、指摘を受けた場合は整備しておいた方が車は断然長持ちしますし、急なトラブルを未然に防ぐことが出来る可能性は高まるでしょう。

そのあたりの見極めは、最終的にユーザーさんに委ねられます。車検は決して車を完璧な状態に修復する作業ではないと言う事なのです。冷たい言い方をすれば、検査に通す最低限の整備を行う事になります。

メカニックにしかわからない故障箇所があるのは事実ですが、検査に通るなら良しとするのか、長期的視野にたって整備をするのかはユーザーさん次第です。

長い間車と付き合いたければ、指摘を受け他箇所はなるべく治しておきましょう。

 

まとめ

日常点検はユーザーさんに義務付けられていることではありますが、毎日チェックしている人は稀だと思います。

今回記事にした内容は、車検時の検査で必須の項目でもあります。最悪異常個所を放置していると車両の急な故障や、整備不良でキップを切られることもあるかもしれません。

しかし、それ以上にちょっとした異変をほったらかしにして、後々大きな出費に繋がらないように、日常的なチェックは必要だと思います。

もし、時間がないなら整備工場で見てもらうと良いでしょう。それがミュンヘンなら最高ですね^^

関連記事

アーカイブ

Twitter

ページ上部へ戻る