- 2015-1-8
- Update 2018-6-26
- Blog
ヘッドライトHID化
みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!もともと暗闇が好きな上に、太陽光を浴びれば溶けてしまう体質なので、タダでさえ明るい真昼間から恐ろしい程の明るさを持つHIDキットを取り付けるなんて、十字架を突きつけられた吸血鬼のようにビビッている私ですが、お客様の依頼とあってはやらぬわけには行かぬ!
与えられた仕事はきっちりこなし、頼まれてもいないのに喋りまでサービスしてしまうというミュンヘンのWeb担当mak utsunomiyaです。お急ぎの方は、今日時間がないと言っていただければ、おしゃべりは2時間までにとどめたいなと思っています。
お話がそれかけたところで、ご依頼を頂いたHIDキットの取り付け方法をご紹介したいと思います。
その前にHIDのデメリットも。
ハロゲンの方が優れている部分もあります。
ハロゲンとは比べ物にならないくらいHIDですが、簡単に出来るドレスアップとしても人気が高いですよね。闇夜を切り裂くような強烈な光は、視認性とともに周囲の注目を浴びます。
目に見えて性能が変わるので、取付後の満足度も桁違いのアイテムです。ヘッドライトは人で言うと目にあたります。キラキラ輝いている目は素敵ですよね^^
しかし、気象条件・・・つまり、霧の深いときや、雨の夜等はハロゲンの方が視認性が良い場合もあります。そういったデメリットをお客様にも説明させていただいてますが、あまりにもケルビンが高いものは避けた方が良いかと思います。
車検対応は6000k位までなので、それくらいにとどめておいた方が良いでしょう。
でも、あの光に心奪われたらデメリットの部分も吹っ飛んでしまいますけどね^^という事で、早速取り付け手順を画像入りでご紹介したいと思います。
球(バルブ)交換開始!
お願いと注意点
ヘッドライトは走行上大変重要な部品です。DIYでの取り付けに自信がない方は、専門店でやってもらうようにしましょう。
また、決してバーナー(バルブ)には素手で触らないようにしましょう。油分や汚れによりバーナーが破損する場合があります。
高圧電流が流れる部分でもありますので、作業前にバッテリーのマイナス端子を取り外しておきましょう。
説明書と納入部品を検品
これが今回取り付けるfclのHIDキットです。過去にも何度か取り付けた事もありますが、安価な上にトラブルも無く当店イチオシのHIDキットです。
今まで、足りなかった部品があるわけでもなく、取付に悩んだこともありませんが、毎回検品と説明書を熟読する事を心がけています。
取付ながら足りないものがあったら作業はとまってしまいますし、クレームを出すわけにもいきません。しかも、最終的に迷惑をかけてしまうのはユーザーさんにです。
ここを飛ばす方が多いようですが、開封時に確認をするようにします。
バッテリーマイナス端子を取り外す。
上述しましたが、高圧電流が流れる部品です。安全確保の為にマイナス端子をはずしておきましょう。油断していると、作業中に端子がいつの間にかマイナスに触れる場合がありますので、ぐらつくようなら紐などで固定した方が良いかも知れませんね。
ただし、オーディオやカーナビが初期状態に戻る場合がありますので、後で確認しておきましょう。このように、電流が流れるパーツを交換する場合は必ずマイナス端子を外しておきます。
車上で交換
車種によっては、ヘッドライトの後部のスペースがない場合は、作業効率を考えて周辺の部品を取り外したり、最悪の場合ヘッドライトをおろして作業することもありますが、ご覧の通りノートは東京ドーム5個分(笑)の広大なスペースがありますので、何も取り外すものはありませんでした。
手が入らないと作業が進まなくなる上、無理にこじったりするとバーナーが破損することも考えられるため、十分なスペースを確保しておきましょう。
純正バルブ取り外し
純正のハロゲンバルブを取り外していきます。まずは、コネクタからです。少し固いですが、手でこじっていけば間単に取り外し出来ます。
続いては、ゴムカバーです。バルブの取付穴を覆うように被さってますが、一番取り外しにくいのがバルブの根元部分です。簡単に引きちぎれたりするものではありませんが、再利用するので破らないよう慎重に作業していきましょう。
これが、取り外し後のゴムカバーです。暫く使わないので、わからなくならないように保管しておきます。エンジンルームに落とさないようにしましょう。
バルブの金具を外す
バルブは金具だけで固定されています。ピンを折らないようにしましょう。少し固い場合がありますが、しっかりと手が入るスペースがあれば、それ程苦労することはないと思います。
これが取り外したバルブです。
今回はH4という型のバルブになります。HIDキットもこの型にあわせなければなりませんので、購入前にバルブの型を調べておきましょう。また、型番はライトに刻印されているものもあります。
もしわからなければ、HIDメーカーのHPで調べることも出来ます。間違えるといけない部分ですので、ちゃんと調べてから発注するようにしましょう。
事前に配線の取回しを決めておく
全て固定した後で万が一配線が足りなくなったり、通した後修正が難しくなる場合がありますので、まず初めに配線の取回しを完璧に決めましょう。結構重要な部分です。
今回は、グリル下部を通すようにしました。多少のプラスチックピンを外さなくてはなりませんでしたが、まだ簡単な方ですね^^
リレー、バラスト位置決め
今回はリレー付きのキットにしています。電圧安定の効果があり、HID特有のちらつき防止の効果が期待できます。部品点数が少し多くなるのが難点かな。
リレーはこの位置、バッテリー横に金属板がありそこにすっぽりと納めることが出来ました。出来ればビスで固定したいところですが、今回は両面仕上げです。
両面テープで固定する場合は、脱脂をしっかりするようにしましょう。また、3M等の信頼性のおけるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
脱落しては大きなトラブルになりますからね。
バラスト位置決め
続いてバラストの取付位置決めです。私が一番悩む部分です。昔と比べて薄型になったとはいえ、バラストは場所をとりますし、平面でなければ取り付けが難しいのです。
これも、付属品でビス止めが出来ますが今回は両面止めです。平面でいて、しっかり脱脂できていればそう簡単に取れることはありません。
車種や場所、スペースの関係でビスと両面テープを使い分けます。
間違っても、タイラップで雑に固定することはしないで下さい。ぐらつきが起こり他の部品と干渉する原因にもなりかねません。
ご自身でやった事がある方ならわかると思いますが、本当にバラスト位置の決定は時間がかかります。でも、ここでボンネットを開けたときの美しさに繋がるので、少しの間、ああだこうだいいながらばっちり決めて見ましょう。
私は、E12ノートのこの部分に決めてみました。運転席側はエンジンマウント横の少し平らになった部分です。上に見える金属のバーが取付時に邪魔になるので取り外してからバラストを取り付けました。
助手席側はバッテリー横の平らになった部分です。私としては、実はこの位置は不本意な場所なのです。普段見えないところですが、なるべく純正チックにしたくてバラストは見せたくない派なのです。
HIDだけどバラストとかどうなってんの?ってのが理想ですが、そうも行かない車両もあるので致し方ないと割り切るしかありませんね。
点灯チェックと空焼き
全ての配線をつないだら点灯チェックをしていきます。配線は全て通せば後はあう形状のものをつないでいくだけです。
形状が決まっているので合わないものはありません。一つ残らずつないでいきましょう。画像を取り忘れていましたが、リレー側に純正のコネクタにつながなければならない配線があります。HIDキットにはあまる配線が無いので、全部つないでいけば問題ありません。
純正コネクタは片側だけの取付になりますので、今回は運転席側の純正コネクタはタイラップでまとめるようにしました。
今回は点灯チェックとともに、1~2分ほど空焼きをします。fclのキットは優れているので、あまり必要性は感じませんが、バーナーについた油脂や汚れをレンズ内で蒸発させないような処置として一応やっておきました。
無事点灯してますね^^Hi/Loの切り替えも出来ています。この時かなり眩しいので直視せずいやらしい目でチラ見するようにしましょう。あと、かなりの高温になりますので絶対に触らないように!
バーナー取付に関しての注意点
バーナーが熱くなっているので、少し冷ましてから作業に移ります。バーナー取付時は絶対に触れないようにしましょう。
手の脂が付着し熱膨張の差で、バーナーが破損する場合があります。また、傷も大敵です。一番慎重に作業しなければならないところですね。
バーナー装填
バーナーは、カバー部分と本体に分離できます。と言うかしないとしないといけません。矢印部分を回転させる事で取り外しが出来ます。軽く回してあげるだけで外れるはずです。
分離後はこんな感じ。バーナーがむき出しになっていますので、汚れや傷がつかないように細心の注意を払って下さい。
カバーを先に入れます。
外したカバーを、純正バルブがあった場所に入れていきます。切り込みがありますので、位置を間違えることはないでしょう。しっかり固定できますので、ぐらつきがある場合は切り込みに収まっていません。
回転させながら切り込みとカバーの凸部分をあわせていきましょう。
そして、赤矢印部分の針金で固定します。簡単なつくりですがこれでぐらつかなくなります。ぐらつきがある場合は、針金が完全に固定できていないので見直しして下さい。
ゴムカバーを装着しバーナー取付へ
先にゴムカバーを装着します。結構難しい作業ですが、ゴムカバーの中心部をバーナーカバーの突起部分にかぶせていきます。なかなか入りにくい車両もありますが、指で強く押しながら奥までしっかり押し込みましょう。
中心部を覆うように被せる事が出来たら、水が入らないようにレンズ穴全体にカバーをしていきます。その後、バーナー本体を差し込みカバーの溝にあわせるように、押し込んで回します。
バーナーがなかなか入らないようであれば、ゴムカバーがしっかり入っていませんのでやり直してください。
バーナーがしっかり入れば、多少の力を加えてもぐらつかないはずです。(力の入れすぎは禁物。軽くでいいですよ。)
配線をまとめる。
全ての作業が完了したら、配線を付属のタイラップで固定していきます。あまりピンと張ると車両がよじれた時に断線することも考えられますので、多少の余裕を持たせながら固定していきます。
また、エンジン近くに配線が行かないように固定していきましょう。
なるべく綺麗にまとめてあげるとボンネットを開けた時の美しさが増しますよ^^自己満ですけどね^^
最終チェック
一度点灯テストをしていますが、配線固定時に何らかのトラブルがあるかも知れません。車両搭載時に再度点灯チェックをして下さい。
fclさんのキットにはLEDのポジション球が着いているので、それも取り付けします。
同じメーカーさんのものなので色合いもバッチリですね^^
光軸チェックして完成
最後に光軸をチェックしておきます。がしかし、元々がHIDでないためレンズ内で乱反射を起こし、ロービームでも対向車に対しては眩しすぎる場合もあります。
そういったときには、最適な位置になるまで再調整を何度か繰り返します。
私の経験では、□タイプのレンズは結構乱反射を起こしやすいような気がします。今回のノートは横長レンズですし、レベライザーもついているので大丈夫でしょう。
今回取り付けたパーツ情報
- 車両 : ニッサン ノートライダー(E12)
- パーツ : fcl H4 Hi/Loスタンダードキット 35W
まとめ
納車後オーナーさんから電話を頂き、すごく喜んでいただいたようです。簡単そうに見えますが、仕事としてやる以上緊張しながらやってます。
喜びの声を頂き、その疲れも一気に吹っ飛びます。やってよかったな~と思う瞬間です^^本当に良かった^^
あっそうそう、今回は夜間の光を撮れなかったので、光量が気になる方は以前の記事を参考にしてみて下さい。今回取り付けたものと全く同じHIDキットです。
⇒ ハロゲンとの光量の違いをチェック! : fclのHIDキットでヘッドライトが明るくなった件。
⇒ 最新のテクノロジーの結晶 : スフィアライトLEDキット取付!ヘッドライトバルブ交換で光はどう変わるのか?