ハブボルト交換方法!ボルト破損での交換やロングボルトにする方法を授けましょう!



ハブボルト破損するとこんなに手間な作業に!

みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!以前ご紹介した事がありますが、ホイールナットを締め付けすぎると恐ろし事になります!おそろしや~です!

車のボルトというボルトは、規定トルクで締め付けてあります。

当店を含め、全てのお店がそれぞれの規定トルクで締めてるのか分かりませんが、走りに甚大な影響を及ぼす部分は必ず規定トルクで締め付けてあげるって事が望ましいと思います。

特にホイールナットは、タイヤを支えている重要な部品です。

一歩間違えれば、大事故につながる恐れもありますし、ボルトのネジ山を破損させてしまうと、ホイール1本分で工賃だけで10,000円以上かかる場合もあります。

4本なら・・・。

DIYでタイヤ交換をした方が、安くつくに決まってますが、ハブボルトを壊してしまえば、大きな損失に繋がる可能性があります。そういった損失を少なくさせるた為に我々のような整備工場が存在するのです^^

って事でまずは破損したハブボルト(スタッドボルト)を見て頂きましょう!と、その前に、ホイールナットの締め付けトルクの目安をご覧下さい^^

⇒ ホイールナットの締付過ぎに注意!トルクレンチを使わず規定トルク付近でナットを締めつける技。

 

締め付け過ぎて破損したハブボルトの画像

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これが、締め付けすぎたハブボルトの行く末です。矢印部分のネジ山がなくなってますね。お客様がDIYでタイヤ交換作業をしていたところ、なかなか外れないので急遽当店に持ち込まれたものです。

人力では外せないので、インパクトで無理やり外しました。インパクトを使ってもなかなか外れないんですよね・・・。

インパクトレンチで外す際にも多少はネジ山を痛めてしまうでしょうが、ここまでくると交換前提として作業しなくてはなりません。

 

ハブボルト交換作業手順

これからの作業を見て頂けると、破損したハブボルトの交換工賃が如何に高くつくのかが分かって頂けると思います。

また、ロングハブボルトに交換したいって方は必見です^^って大げさだね^^

 

まずは、ブレーキキャリパーを外す

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まず、ブレーキキャリパーを外していきます。大抵の車は、キャリパーの上下2本のボルトで固定されています。

固着している場合もあるのでCRC(KURE556ね^^)などの浸透剤を吹いておく方が良いでしょうね。こちらの画像が、ブレーキキャリパーを固定しているボルト上下です。

軽く叩いても抜けないなら、無理して抜こうとしないようにしましょう。無理やり外そうとすると、ボルトどころか、ハブやベアリングまで破損してしまいます。

そういった時は、ちゃんとした設備があるところで作業しなくてはなりません。油圧プレスやプーラーなどね^^

 

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これが下のボルト。これが抜ければキャリパーを軽くこじれば外れていくはずです。

 

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出来れば外したキャリパーは、針金等でスプリングに固定してあげると作業効率も上がりますし、ブレーキホース等に無理な負担をかけなくて済みますね^^

ブレーキキャリパーの周りは配線だらけですからね^^

 

スタッドボルト取り外し手順

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画像のように固着してないボルトならば、ハンマーで軽く叩くと外れていきます。今回は破損したハブボルトなのでそのままたたきましたが、ロングハブボルト等に交換されるなら、ネジ山を誤ってつぶさないようにナットをかけておいた方が良いでしょう。

今回は破損しているボルトなので壊す勢いでハンマーを使ってますが、望ましいのはゴムハンマーです。(100円ショップで手に入るはず^^)

が、しかし残念な事が・・・。この車両ではハブボルトが外れたとしてもハブ自体に干渉して抜けない・・・。

そこで!

 

ハブベアリングを抜かなければボルトが抜けない!

この車両では、ハブボルトがハブに干渉して全て外す事が出来ない!こんな車両実は多いんです!DIYの強者の中には、ハブを削るって方もいるようですが、あまりお勧めな方法ではないですね。

車は強度等考えられてる作られていますからね。よって以下の作業が必要になってきます。

 

ブレーキディスクを取り外す

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ブレーキディスクは、固着していなければ少しゆすれば外れます。しかし、固着してる場合はサービスホールを利用してディスクを外しましょう。

大抵サービスホールは2個ありますので、均等にボルトを差し込みましょう。片側だけを無理にこじらないように!

 

センターナットを外しましょう!

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ドライブシャフトが差し込んである部分に、ボルトがはめ込んでありますが、回り止め防止の為タガネでナット先端が押しつぶされています。

それを、先の細い工具で起こしていきます。

 

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ここまでの作業でようやくドライブシャフトが抜ける段階まで進みました^^

 

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ご覧のようにナットが外れましたね^^

 

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後は、ショックやブレーキホース、タイロッド等ハブに関係する部品を取り外していきます。中には、専用工具がないと外せないものもありますのでDIYで作業してると大変ですよ^^

 

ハブベアリングは油圧プレスで引き出す!

ハブベアリングは、結構な力がないと外れません。ハンマーで無理やり!なんてしてると後で痛い目を見ます!車は繊細な生き物です。

力まかせで作業してると、思った以上に工賃がかかる事も多々あります!

 

ハブベアリングは油圧プレスで引き抜く

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画像のように少しづつ圧力を加えながら、ベアリングを抜いていきます。全部外す必要はありません。ハブボルトが抜ければいいなってくらいで留めておきます。

なぜかって?全て抜いて、圧入する場合のリスクが高まる為です。ま、これはお店によっても考え方は違うでしょうし、予算にも関係してくる部分です。

 

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ご覧のように、矢印部分に少し隙間が生まれました!これでハブボルトが抜けるようになりました^^後はハンマーで少しずつ破損したハブボルトを抜いていきます。

 

新品のハブボルトを差し込む作業編

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破損したボルトが抜けたなら、今度は新品のハブボルトを差し込んでいきます。が、ハブボルトには溝がきってあり、溝をきっちり合わせながら圧入していきます。

一歩間違えれば、新品のハブボルトも台無しです。

まずは、手で位置を確認し、インパクトレンチ等できっちりとはめ込んでいきましょう。

 

ホイールナットで締めこむ前にすべき事

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ハブボルトを圧入する場合は、大抵ホイールナットを使って締めこんでいくという作業になるかと思います。しかし、いきなりホイールナットを使うと、ナットを傷める危険性があるので、間にワンクッションになるような大径のナットを間に挟みます。

 

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これで、ナット及びボルトも破損させずに済むことができます。しかし、ここのところは一気に作業する事なく、溝どうしがあっているか、ボルトに曲がりがないかを確認しながら作業しましょう。

曲がったり、ネジ山を破損させてしまったら今までの作業は台無しです・・・。

 

これがきっちり収まったボルト画像

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画像を見て頂ければわかると思います。溝にきっちり収まり、まっすぐ入るとスタッドボルトはすんなりと、そして隙間なく収まると思います。

まっすぐ入らないなら溝位置があっていません。つまり、ボルト破損って事です。

 

ベアリングの隙間を元に戻す

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先ほどハブベアリングを、油圧プレスで広げていますので、これを元に戻さなくてはなりません。

 

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余程錆等で固着していない場合は、ハンマーでたたいていけばすんなり入っていきます。ここでもできればCRC(KURE556)を吹きつけておきましょう^^

このケミカル、車の作業をする上では欠かせないアイテムです。必ず手元にはおいておきたいですね^^思いっきり叩くと、破損しますのでゆっくりコツコツ作業しましょうね^^

 

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隙間がきっちり埋まってますね^^これでスタッドボルト交換作業は完了です^^後は、全部元に戻してホイールを取り付ければOKです^^

どうです?たかがボルト、されどボルト。破損させたら結構厄介な作業を踏まなくてはならないんですよ!

 

まとめ

スタッドレスボルトの交換方法をお伝えしてまいりましたが、数千円のタイヤ工賃を浮かすため、又はメカ好きな方は工賃を浮かす為にご自身で作業をする事があると思います。

しかし、たかがタイヤ交換、されどタイヤ交換なのです。1本破損させるとボルト交換に1万以上かかる場合があります。仮にホイール4本ダメにしたらどうでしょうか?

DIYでタイヤ交換をされるなら、しっかりとした知識を持ないと後々高くつくばかりか、仕事に支障をきたしたり、走行中にタイヤが外れてしまうって事と隣り合わせだと思っておいて下さい。

簡単そうでいて難しいから、好奇心から自分で触ってみたい気持ちはわかりますが、タイヤは路面と接地している唯一のものです。安全を考えるなら整備工場でやってもらう方が実は安くすむんですよね^^

って事で、タイヤやホイールなどの部品は大切だって事をお伝えしたく今回の記事にしてみました^^

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