- 2014-10-11
- Update 2018-6-12
- Maintenance
急なラジエーター水の漏れ
みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!お客様より、車から降りてみると、ラジエーター水が漏れている形跡があるとの報告を受けました。
こういったトラブルは結構多いので車の下はまめにチェックしておきましょう!クーラントだけでなく、オイル漏れも同様です!
冷却水関連の不良はオーバーヒートの原因になり、故障がエンジンにまで及ぶと大変な出費になる場合があるので、早速故障個所を診断し修理に移る事にしました。
ラジエーター、ホース類からは漏れていないようですが、じっくりエンジンルームを観察してみると、サーモスタットケース根本からの漏れである事が見て取れました。
水漏れ故障診断開始。
サーモケース下から漏れている事は、目視で確認できました。水の流れから、パッキンが疑わしいのではないかと推察できます。ケース本体、パッキンどちらにしても一度外してみない事にはわからないので、ケースを取り外してみる事にします。
サーモスタットを探すまでのアクセス
サーモケースはインタークーラー下にあります。作業を容易に進めるためにインタークーラーを取り外していきます。
車によりけりですが、大方ラジエーターアッパーホースのエンジン付近にあるかな?膨らんだ所があるので比較的分かりやすいはずです。
インタークーラーを取外すと、すぐサーモケースにアクセスできます。4本あるボルトを取り外していきます。
1か所、金属のプレートが付いていますので、これも取り外していきます。後で、元に戻すときに忘れないようにしないといけません。
後はケース本体を引き出していけば外れますが、ケースについているホースが邪魔になる場合はそちらも外しておくと作業しやすいでしょう。
冷却水が漏れるので、車両の下に受け皿を用意しておくと良いでしょう。
サーモスタットパッキンの亀裂がクーラント漏れの原因。
サーモスタットケース本体に不良は見られず、今回の水漏れの犯人はゴムパッキンである事が判明しました。
パッキンを取り外してみると亀裂が入っているのが分かります。たったこれだけの亀裂を放っておくだけで、最終的にはエンジンまで壊れてしまいます。
自動車が如何に精密にできているかを感じます。車の設計してるメーカーさんは本当にすごい!
車を改造するのは簡単ですが、造り上げるのが如何に難しい事か・・・。純正が一番すごいと口が酸っぱく言ってるのは、普段整備していて純正の凄さが分かるからです。
ゴムパッキンの突起部分を、ケースの凹にしっかりと合わせます。
後は取外しと逆の手順で、元に戻していきます。ボルト、ホース、金属プレートなど忘れないように一つ一つチェックしながら作業していきます。
すべて組みあがったら、冷却水を入れエンジン始動!しばらく様子を見ましたが漏れはなくなりました^^
※ クーラントエア抜き方法 ⇒ クーラント(冷却水)交換と管理でオーバーヒートを予防する!冷却水量チェックと入れ換え方法を解説!
クーラントが漏れてるのにサブタンクの水が減らない理由・・・。
クーラント(LLC)が少しずつ漏れているとサブタンクから冷却水を補充していきます。しかし水漏れが起こっているのにサブタンクのクーラントが減らない現象が起こる事があります。
一気に減るような事象が起こると、サブタンクからのクーラントの供給が間に合わなくなり見た目では冷却水が減っている事に気が付き難いものです。
ただ、車の日常点検は法令で定められています。大切な自分の車です。嗅覚を研ぎ澄ませ愛車をトラブルから守りましょう!
普段駐車してる場所等を気にして見ておきましょう^^
⇒ 使用者による車両の日常点検は法令で定められています。車の異音や異臭に敏感に反応しましょう!
まとめ
冷却水が不足すると、エンジンに致命的なダメージを受ける時があります。こまめにチェックしましょうね。ただ、走行後等に冷却水が熱くなっている時にはラジエータキャップは絶対に開けないでください!
熱湯が吹き出しやけどの原因になります。
冷却水に限らず、車の調子がいつもと違うなと感じたら整備工場で見てもらうようにしましょう。
DIYでの作業は危険ですよ!