- 2015-2-24
- Update 2019-1-27
- Maintenance
シルビアのリアセクションをリフレッシュ!
みなさんこんにちは!ミュンヘンのWeb担当mak utsunomiya(@munchen_stil)です!今回のメンテナンス(カスタマイズ)は、シルビアS14後期方のリアアーム類とクロスメンバーのブッシュ交換です。
このS14のオーナーさんが、加速時にリアからジャダーが出ると言う事で、いろいろ考えられた結果、メンバーとアーム類のゴムブッシュのヘタリが原因ではないかと言う結論に達したようで、ご自身で部品を全て揃えられていました。
当店では、それを取付けるという作業のみとなりましたが、こうやってトラブルの原因がどこにあるのかを自分で考えてみるのもこういった車の醍醐味でもあります^^
最終的にジャダーがなくなれば良いのですが、今回はメンバーの取り外しからブッシュ交換を端折って解説してみたいと思います。
端折ってっていうと語弊がありますが、全ての工程に画像と説明を入れると、何ページになるかわかんないので、そこんとこをご了承いただければと思います。
ココ大切!って所はなるべく解説してみたいと思います。
長い作業になるので【前編】【後編】に分けて記事をアップしてみたいと思います。二夜連続放送。第一部リアメンバー取り外し。(某NHKスペシャルみたいになってしまった^^)
S14リアメンバー取り外し手順
マフラーを下ろす
まず、リアメンバーを取外す前に、作業に邪魔なものを外していかなければなりません。その第一がマフラーでございます。
前回のセルシオと違って、リアメンバーだけなのでマフラーは触媒から後ろを取外せばOKです。
触媒にボルト2本と、マフラー本体がゴムマウントで止まっているだけです。ボルトは固着していますし、ゴムマウントはすべりが悪いので、先にCRC(KURE5-56)を吹いておきましょう。
CRCは車の作業をするには必需品なので必ず購入しておきましょう。古くからあるケミカルですが、かなりの優れものです。
持ってない車好きはもはやモグリです。(言いすぎ・・・。)
これが、取外したマフラーです。床に置く場合は傷がつかないように、下にウエスや柔らかい何かをはさんでおきましょうね!
矢印部分。オーナーさんのこだわりですね!出口部分はチタンになってます。特有の蒼い焼け具合がなんともカッコイイ!
デフオイルを抜く
特に今回の作業で必須項目ではないのですが、オーナーさんからデフオイル交換を依頼されていましたので、車上にある間に抜いておきました。
ま、余談ですけど知ってる人は知っているデフオイルの異臭・・・。とにかく臭い・・・。
プロペラシャフトを外す
デフと繋がっているプロペラシャフトを外していきます。ボルトとナットだけで簡単に留まっているだけなのですぐ外せるはずです。
キャリパーを外す
ブレーキホースを抜くと、後でエア抜きやらブレーキフルードの継ぎ足しやらで多少金額が上がってしまうので、今回はキャリパーのみを取外すことにしました。
矢印部分のボルトを2本外せばキャリパーをフリーに出来ます。
矢印部分にブレーキラインのカシメがありますので、マイナスドライバーとプラスチックハンマーで引き抜きます。
固着してるので、外すのに結構な力が必要です。再利用するので壊さないようにしましょう。 ブレーキラインのカシメを外すことが出来ればキャリパーは完全にフリーになります。
今後の作業の邪魔にならないように、このあたりに針金で括っておきましょう。
ロアアーム取り外し
ロアアームは、車上ではずしておきます。カシメのピンを引っこ抜き、ボルトを外して専用のプーラーで外します。
ロアアームはテンションがかかっているので、なかなか外れてくれませんが、プーラーを使えば簡単に外れます。個人でプーラーを持ってる方はもはやカーマニアです!^^
コネクタ類を外していく
リアデフには、スピードメーターのセンサーやアースなどが繋がっています。これらを外さずメンバーをおろすと引きちぎれて元も子もなくなるので、これでもかと言うくらい見ないといけません。
外したほうが良さそうと思うなら、絶対に外しておきましょう!
少し暗くて見難いですが、センサーはボディ側にも留まっています。内装はがしやプライヤーを使って巧みに外しておきましょう。
再利用するので先端を壊さないように!
ブレーキラインも外す
メンバーに留まっているブレーキラインを外していきます。メンバーの上部についているので見難いですが、確実に外しておきましょう。
三角板を外してブッシュにアクセス
今回のメインの作業、メンバーブッシュは4箇所でボディに留められていますが、前方の2箇所は三角版がブッシュを隠しています。
先に、これを外すようにしておきましょう。
ジャッキをかける
ここまでくると、後はブッシュを留めているボルトを抜くだけですので、先にミッションやデフを支えることが出来る専用ジャッキをかけておきます。
メンバーは横長なので、ずれたりしないようになるべく中心部分にかけるようにしておきます。バランスを崩すとケガの元にもなりますし、メンバーやアームを破損する恐れがあります。
メンバーブッシュのボルトを外す
ジャッキをしっかりかけた後、ブッシュのボルト4箇所をインパクトレンチで外していきますが、バランスを見ながら慎重に作業していきます。
メンバー全景
やっとメンバーをおろすことが出来ました。しっかりと中心で受け止めれば、画像のように倒れたりしません。これが、リアにかかる荷重を受け止めているのです。
一番感心するのは、こういったものを作り出したメーカーの方々。ホント尊敬してしまいます。
ボルトには向きがあるので画像として残す
各アーム類は、ボルト留めになっていますが、向きがあります。今はすごく良い時代で、スマホで簡単に記録できてしまいます。
私はブログ記事として画像をとる事が多いのですが、後々これ役に立つ事が多いのです。
一つの作業で、50枚くらいとる場合が多いですが、作業が終わるまで消すことはありません。また、ブログとして残すことで、後々同じ作業が入った時に役に立ちます^^
偏芯ボルト要注意です!
S14シルビア後期には矢印部分2箇所に偏芯ボルトがあります。キャンバーやキャスターなどアライメントに大きな影響を及ぼすので、アームを取外す前に合マークを書いておきます。
多分ですけど、書いてなかったら後ですごく悩まなくてはいけませんし、アライメントが大きく狂う原因になるでしょう!
メンバーむき出しに
アームとデフを外しました。ボルトで留まっているだけなのでそれ程難しい作業ではないと思います。気をつけるのはボルトの向きと偏芯ボルの位置出しくらいかな?
今はスマホがあるので作業途中メンドくさがらずに、データとして残しておきましょう。
まとめ
ここまでが前編です。さもDIYでも出来そうな感じで記事を書いていますが、かなりの重量物な上に注意しなければならない点も多いのです。
いつも言ってますが、安く済まそうと自分でやっても行き詰る可能性はかなり高いです。
しっかりとした設備やノウハウを持っているショップさんに依頼するほうが確実ですし、ノウハウもお持ちです。安く済まそうと思うのは誰しも考えることですが、安全性と確実性を重視するなら工賃など安いものです。
こういった作業は信頼あるショップさんにおまかせしましょう。
そして【後編】ブッシュの打ち換えと、アームの取付けにいってみたいと思います!
⇒ S14シルビア カスタム【後編】ニスモブッシュ&ニスモ+社外アームへの交換で足回りリフレッシュ!